渡辺麻友「シンクロときめき」発売記念ミニライブ


久々の更新。うん、まぁ、あれですね。
ホント長続きしないですね……っ!


さて、これまた久々によみうりランドへ行ってきました。


ちなみに昼は幕張メッセSDN48の写メ大会。
こちらは一瞬の出来事だったので割愛。一言、CinDy可愛いよCinDy。


よみうりランドと言えばあっちゃんのソロデビューイベント以来。
あの頃は暑かった……。けど、今日は寒かったw


とりあえずゴンドラは使わずにまた巨人への道を上り、
プールの方からぐるっと回されて入場。


イベント自体はCDに付属している抽選券でWEBから応募。(要するに無料)
今日は2部制で第2部のみ当選しました。


18時開始で17時頃に到着しましたが、グッズ類は既に完売……。
何があるかすら知らなかったですが、ネジ型ペンライトは欲しかったわー。


以下、セットリスト。

シンクロときめき
・三つ編みの君へ
・マユユロイド


久々の生まゆゆ。相変わらず可愛いです。
衣装の後ろにネジがついてるのがツボ。


セットリスト的には、今回のCDはカップリング全て含めると6曲ある訳で、
全部とは言わないまでも、もう少し歌ってくれたらなー、という感想。
(無料ライブなので贅沢な感想なんですけどね)
あっちゃんの時は生バンドで5曲やってくれたのを考えると……。


生歌でしたが結構安定してました。やっぱ上手くなったなー、と。
踊りながら歌うのはまだ不安定ですが、そこを乗り越えるのは結構難しいし。
曲としては全部結構好きって感じで、
「これが大好き!」という曲がないのが若干残念。


マユユロイドはファンとの掛け合いが結構面白い。
MCは面白みのあるモノじゃないけど、ファンの反応も見ていて、
丁寧に進行していました。


賞味30分で終了。
会場に来た人の中から更に抽選で参加出来るスペシャル企画は、サイン会。
残念ながら外れたので、ここで退散。


ファン層は男子学生が一番多かったですかね。若い若い。
自分含めて社会人以上の方が明らかに少なかったですね。
親子連れも結構いて、子供や女の子もちらほら。
一般人気が高くなってきたなー、と改めて実感しました。


まゆゆファンの女の子は声優で言うとゆかりんファンと同系な気がする。
いわゆる可愛いものが好きな女の子。
ゴスロリの人やツインテールの人もいました。あとネズミさんもw


帰宅して1部のレポを見ると、1部も見たかったなー、っとw
いよいよ高校卒業ということで、今後の麻友選手に期待!

積み重ねてきたものはホンモノ。


※オタの戯言です。※



決して美談ではありません。


誤ちを犯した人達が、当たり前の報いを受けただけ。


けれど、たくさんの人が怒り、悲しみ、驚き、寂しさを覚え、
一つの結末を迎えました。


何もない人ならば、誰の心も動かないまま物語は終わる。


2人が過ごした5年、6年間は多くの人の心に残っていました。


土日は荒れると思っていました。


実際、とても冷静ではいれらない言葉を投げかけた人もいました。


でも、それ以上に暖かい言葉が詰まっていた。


それは2人が今まで沢山の人に元気を、笑顔を与えてくれたから。


その一点に関しては疑いようのない、ホンモノでした。



そんな2日間。



Web拍手レス
> AKBでけいおん実写化のうわさについて
SKEって噂は聞きましたけど、信憑性はあんまないですねー。
GIVE ME FIVEを支店もバンド練習してるのを見ると、
多少繋がる所はありますけど……。
どっちにしろ、アニメの実写全般があまり受け入れられないので、
個人的にはあまりやって欲しくないですね。
(のだめの実写は好きです)
まぁ、けいおんはアニメも見ていないので、あまり知らないんですがw


ただし、けいおんコスなら大歓迎。

朝まで生テレビ


橋下VS反橋下派の討論でした。
長い番組だったので、所々記憶違いや解釈誤りがあるかもしれません。
興味ないかもしれませんが、つらつらと。

橋下徹大阪市長、「大阪維新の会」代表、前大阪府知事
東浩紀(批評家、早稲田大学教授)

山下芳生日本共産党参議院議員
池田知隆(元大阪市教育委員長、ジャーナリスト)
香山リカ精神科医立教大学教授)
薬師院仁志帝塚山学院大学教授、大阪市民)
柳本顕(自民党大阪市会議員)
吉富有治(ジャーナリスト)


率直な感想を言えば、橋下市長は本当に良く勉強していて、
その知識を持って改革を進めようとしていることが良く分かる内容でした。

橋下さんは性格や表現の仕方にある種のカリスマ性がある訳で、
元弁護士だけあって、とても弁が立ちます。
キャラクターだけを見て応援するのは危険ですが、
今回の討論で想像以上に凄い人だな、と肌で感じました。


大阪都構想って良く分かってなかったのですが、
今回の説明でかなり深いところまで練られていることが理解できました。


対して、アンチ橋下派の6人。
本当に討論しに来たのか疑わしいレベルで、対案もないまま延々と文句ばかり。
橋下さんが大阪都構想に変わる案はあるか、
と聞けば「それは話をすり替えている」と言わんばかり。
一体どうすりゃええねん……。


単に橋下さんが市長を辞任すれば満足なの?
一体何をしたくて批判しているのか不明にも程がある。


全体的な構図として、講師と生徒みたいに見えました。
批判する割には大阪都構想の根本を理解していないのが痛い。


特に香山さんは全体的に橋下さんの性格や主義を、
危険だとか不安という感情論でしか語っていない。
今あなたがいる場所は討論の場であって、お悩み相談所じゃないんですよ。


教育問題がテーマになった際に、君が代を起立して歌えば犯罪が減るか、
逆に犯罪が増えたらどうなるか、と言っていましたが、
もう呆れてモノも言えません。
(もちろん例えの話で出していると思いますが)
極端な例えで言い返せば、赤信号を守れば犯罪は減るか?
増えたらどうする?と言っているようなもの。
散々ルールを守るためであって、君が代自体にこだわっている訳ではない、
と丁寧に説明をしていたのに、何も伝わっていない。
直前に橋下さんの今の説明で理解が出来たと言っていたのにも関わらずです。


僕だったら会話することを諦めるレベルです。
どう言えば理解してもらえるのか、と疑問に思ってしまいました。
橋下さんも何度か苦笑してしまうことはありましたが、
懇切丁寧に誤解を解くよう説明していたと思います。


薬師院さんは見た人の9割以上が同じような感想を抱くかと思います。
チラシの文章の揚げ足取りに加えて、
橋下さんが「何が問題なのか」と質問しても、
「そんなこと分かりませんよ」と唖然とする回答。
失礼ながら、終始人間性を疑うレベルの発言しかしていませんでした。


また、教員の評価に関する議論では、
保護者や子供は先生によって学校を決める訳ではないから無意味、
とも取れる発言をしていました。
入学するまでの過程ではなく、大阪の学力低下がメインのはずなのに、
話のすり替えにも程がある。


さらに、例えば塾や予備校では有名な先生って結構いますよね。
あの先生に教わりたいからその学校を選ぶ。
公立の学校だってそういう取り組みをしたって別にいいと思うんですけどね。


あと、国家が変えてくれないと大阪は変わらないから、
大阪市では大人しくしよう、という主旨の発言もあった気がします。
未来を考えない他人任せの大人の思想は、何か哀れに感じました。


池田さんは元教育委員会に所属しておきながら、
君が代を起立して歌わないことは「大した問題ではない」との発言。
君が代が論点になるとややこしくなるんですが、
橋下さんはルールを守れと言っているだけなので、
この池田さんの回答は公務員である公立教員が、
ルールを守らなくても大した問題ではない、
と言っているように聞こえてしまう。


別に君が代云々は良いのですが、
過剰な反応をしているのはどちらかと言うと池田さんの方に感じましたね。
思想・信条の自由という言葉も軽々しく使用するため、実に鼻につきました。


根本的に公務員と一般企業の会社員は感覚がずれていますね。
現場を知らない人間の考えた大抵見当外れです。
成績が悪ければクビに近づくのは当たり前。
それを可哀想だと言っている感覚が分からない。
僕は高校は私立で、昨年末に高校時代の先生と飲みましたが、
やはり公立の先生とは考え方、取り組み方が違う言っていました。


勉強やルールや常識を教えて、旅立ってもらう。
その結果は学校の評判に繋がり、保護者へのアピールになる。
そうして毎年受験する子供たちがいる訳です。
受験する子供が減れば、私立の学校は崩れていきます。
当然教員の給料も減るでしょう。
だから私立の先生は頑張る。自分の仕事ぶりが直接家計にも響くから。
仕事なので、お金をもらっている訳で、
真面目にやらないなら辞めてもらうしかないでしょう。
社会の普通の考え方。何が問題なのかさっぱり分かりません。


また、司会者である田原さん。
この人は司会者として存在していませんでした。
人の話を事あるごとに遮り、中立の立場ではなく自分の意見を延々と語る。
意見を言いたいなら司会者として参加するべきではありませんね。
この番組の特色なのかもしれませんが、実に不快でした。



最終的に橋下さんが独裁者になるから危険だ、という内容に終始しました。
民主主義という仕組みを「みんなで決めよう」、
という意味で捉えるのは非常に危険。
それでは何も決まらない、何も変わらない。だから決める人が必要。
それなのに保身のためだけに、
今より悪くなったら怖いから変わらない方がいい。
そんな凝り固まった考えだから結局何も良くならない。
だから反対意見だけ言って、対案は何も出せない。


不毛な議論に感じました。


しかし東さんは懐かしかった。
第3者的な立場での参加でしたが、中立的に話を聞いて判断してもらえて、
非常に良い存在でした。


Web拍手レス
> 帰りは新幹線ですか???
帰りもバスです!値段が全然違いますからね……節約っ!


あともう1つ拍手ありましたが、ブログコメント教えて頂いてありがとうございます。
恥ずかしながら気付いてませんでした……。

大阪・奈良旅行


行ってきました。

1/20(金)に鬼の勢いで仕事を終わらせ帰宅。
身支度して東京駅でechoさんと合流し、0次会という名のガソリン補給を。
その後ディルさんと合流して、夜行バスでいざ大阪へ。


適度なアルコールのおかげで、バスに乗ってから10分もしない内に熟睡。
寝つきは良い方ですけど、多分新記録でしょう。


1/21(土)の朝に大阪に到着。
安定の1000円キャンペーン中のスパワールドで、心の洗濯をしました。
低温サウナはいつ入ってもいいですわー。毛穴という毛穴から汗を出す!
変わった風呂と言えば、泡盛風呂がありましたね。ほのかに泡盛の香り。
前は紹興酒風呂があったりして、ちょいちょい変わるのは面白いですねー。


その後、kenさん宅にお邪魔して、まったりしながら1日の計画を今更立てますw


色々話した結果、奈良に行こう!となりました。
まー、毎回突発で決まりますけど、それが定例会大阪旅行部クオリティ。
決め手は鹿でした。鹿男。あをによし。


その前に昼飯。
穴子さぁあああああんんん!大きいのぉおおおおおっっ!!


そして、奈良。生「せんとくん」やで!!!


鹿は野生動物です。何回か突かれました。


けど、それより危険なのが後ろの穴から排出されるコーヒー豆。


そして鹿せんべいを買う男に忍び寄る影……っ!!


東大寺にも行きました。大仏でけー。マジでけー。鼻の穴もでけー。


柱の穴、大仏の鼻の穴と同じサイズらしいです。
子供は楽勝でしょうね。
写真は良い大人だけど挑戦する、いわゆる全力少年です。


奈良から帰還し、お酒を買いつつ、お好み焼きを食します。
テレビではコナンがやってました。ホントいつまで続くんですかねー。


kenさん宅でガンガン飲みました。特にワイン。
神の雫1巻登場のシャトー・モン・ペラ。これは本当に美味しかったです。


今まで飲んだことない特殊な味で、でも素直に美味しいと思える。
やっぱ、もっと色んなワイン飲んでみたいすなー。


ニコニコで古いJ-POP集とか流してたんですが、
気付いたらエロゲソング集に移ってて、なんだか色々と思い出しました。



1/22(日)は前日の奈良歩きが響いたのか、飲み過ぎたのか、
行動を開始したのが昼過ぎという安定のぐーたら感。


昼飯は釜たけうどんというお店で。
有名人のサインが結構飾ってあり、
吉本が近いせいか結構吉本芸人のサインもありました。


ちくわでけーーーーっ!!


なんか昼飯ボリュームあるの食べ過ぎな感が……うっぷ。


後はCIRCUSへ行って「リア充氏ねTシャツ」買ったり、
何故か大阪まで来ておいてボーリングして楽しみました。
今は筋肉痛です。本当にありがとうございました。


夜はなんばシティにある「とっとり岩山海」で飲みながらまったり鍋。

「ばばあ鍋」(本名:タナカゲンゲ)というらしい。深海魚ですって。


これがまたぷるっぷるで、コラーゲン豊富らしくて美味しかったです。
BBA美味いぞぉおおおおお!!!



おまけ。
NMB48オフィシャルショップに貼られてました。
分かりにくいけど、みるきー渡辺美優紀)筆です。

リクエストアワーセットリストベスト100 2012 1日目


2008年から毎年行われている、
AKB48グループ関連楽曲のファン投票結果イベント。


行ってないので結果しか分かりませんが、結果の感想でもw
書くったら書くんだ!
結果はメモリストさんから転載。

◆100位 シアターの女神
◆99位 パジャマドライブ
◆98位 抱きしめられたら
◆97位 Dear my teacher
◆96位 あなたがいてくれたから
◆95位 AKB参上!
◆94位 ヒグラシノコイ
◆93位 ワッショイE!
◆92位 High school days
◆91位 片思いの対角線
◆90位 制服レジスタンス
◆89位 To be continued.
◆88位 16人姉妹の歌
◆87位 Seventeen
◆86位 泣ける場所
◆85位 アイスのくちづけ
◆84位 引っ越しました
◆83位 FIRST LOVE
◆82位 イイカゲンのススメ
◆81位 君について
◆80位 Blue rose
◆79位 草原の奇跡
◆78位 渚のCHERRY
◆77位 Overtake
◆76位 恋を語る詩人になれなくて

EN1 Lost the way (DiVA)
EN2 無人駅 (岩佐美咲)
EN3 フライングゲット


分類ごとにランクイン曲を分けると、こんな感じ。


AKB48
A1st:1曲、A2nd:1曲、A5th:1曲
K2nd:1曲、K3rd:1曲、K4th:1曲、K5th:2曲、K6th:2曲
B3rd:1曲、B4th:1曲、B5th:1曲
H1st:1曲
アルバム:5曲、カップリング:4曲
SKE48
S3rd:1曲
E1st:1曲


公演曲がいい感じに散らばっていて良いですね。
昔の曲が未だに愛されているのは感慨深いです。
いや、昔の曲リアルタイムには知らないですけどw


派生ユニット曲が対象外になって、
特にワロタやno3bの曲がなくなった影響もあると思いますが、
「Dear my teacher」、「AKB参上!」、「16人姉妹の歌」、「Blue rose
は昨年も1日目だったので、今年もギリギリ残ってる辺りが根強い。


「泣ける場所」、「君について」は個人的には、
最終日に出てきて欲しいくらい好きです。もっと上へ……っ!


SKEは「恋を語る詩人」が昨年92位からジャンプアップ。
「パレオ」や「オキドキ」、「枯葉」が一体どこまで伸びるかが結構楽しみ。
「狼とプライド」は入ってて欲しいなー。
後はK2で「フィンランド」や「お待たせセットリスト」が食い込むか、
とか今年は見どころ盛り沢山です。


NMBは1日目登場せず。オリジナル曲が少ない分、
難波ファンの投票が集中するので意外と良い順位に来るかもしれません。
何位かは置いておいて、1番の人気曲は何なのか?ってのが気になります。
個人的には「結晶」が一番好きなんですが、
「ラップタイム」や「僕は待ってる」も人気ありそう。
順当にシングル2曲に集中する可能性が一番高いかもですが。
ネタ曲として「なんでやねん、アイドル」が入ったら嬉しいw


2日目も楽しみです。


Web拍手レス
> リンク切れあるね  MOON PHASEとか
ホントですね。まぁ、かなり放置してましたからね……w
今年はそこそこ更新していけそうなので、気が向いたら整理してみますわー。

その刹那を残すために。


iPhone防水ケースを最近買ったんですけど、
音楽流して風呂入りながらで延々といじってます。
長時間の半身浴が苦にならない、マジ捗る……っ!!


健康的!と思いきや、最近首と肩と背中がこっているレベルを通り越して痛いw
何すりゃ治るんでしょーか。やっぱ整体とか行った方がいーんですかねー。


そういえばぐぐたすGoogle+)って皆知ってるんですかね。
Googleが提供するSNSで、イメージはTwitterが近いんですけど、
AKB48ぐぐたすに参入して全メンバーがやっているので、
全員分の投稿を延々と見ているといくら時間があっても足りない!


ブログと違って事務所やマネージャーの検閲なしで投稿OKなので、
まー深夜もどんどん投稿されていき、どんだけ寝てないのかが実に分かりますw


何気に秋元康ぐぐたすに最近ハマってるってことで、
ハガキ職人なだけあって、ネタの投下が半端なく面白いです。


生活習慣が狂っていく……っ!!



うん、やっぱりネタなしで書き始めると着地点が分からないですねっ!!w



あ、今週末は大阪行ってきます!!

ヒミズ



終焉と再生。見終わった後、無性に叫びたくなりました。


万人にオススメできる内容ではありませんが、
個人的には今まで見てきた映画で一番好きです。
(言う程映画は見てきてませんがw)


舞台は震災後の被災地。


染谷将太演じる住田祐一は、別の男を作り息子に一切関心を示さない母親、
金に困り息子に向かって死を強要する父親、
という二人のクズ両親の元に生まれ、
普通の生活を送ることを夢見ている中学生。


二階堂ふみ演じる茶沢景子は、住田に偏執的な恋愛感情を持つクラスメート。
住田の発言を語録として部屋の壁に貼ったり、
学校でも住田を常に観察しては笑顔になり、
自らをストーカー風と自覚している変わった子です。


周りを固めるのは、震災によって全てを失いホームレスとなった被災者達。


とにかく主演二人とも異常性に富んだキャラクター。
や、全般的に特殊な人物ばかりでしたが、特に二人は輪を掛けて異常でした。
それでもどこか憎めない、普通ではない境遇に苦悩して必死にもがいている、
愛すべき二人です。
よくぞまぁ演じ切ったと、心から称賛したいです。


とにかく感情の動きが読めない個性的なメインキャラ二人でしたが、
何故か異常な程に感情移入してしまいました。
終盤は本当に救われて欲しい、絶望の淵に立って尚立ち直って欲しいと、
心から祈りながら見ていました。


中盤から終盤にかけては特に、
住田君に絶望が迫って来る様が如実に伝わってきました。
劇中に出てくる「オマケの人生」という言葉で分かるように、
既に人生を諦めてしまったというか、
自分の人生が終わってしまった事を自覚している様子が、
本当に悲しくて仕方なかったです。


そんな中、特筆すべきは住田君に対する茶沢さんの献身的な行動。
やり方が特殊過ぎて、よくある献身さではないため分かりにくいのですが、
住田君の内面を一番理解出来る茶沢さん特有の献身さだったと思います。
自らも両親から絞首刑台で首つり自殺を迫られる境遇ながら、
よくぞあそこまで住田君に尽くし、救おうとすることが出来たと思います。


茶沢さんにとって、住田君と共にいることが何より幸せなのに、
最後に住田君のために取った行動は涙なしには見られませんでした……。


住田君は普通を夢見ているからこそ、普通ではない。
自分で分かっていながら、普通でないことを否定する。
だからこそ、住田君は普通の人に救われることが許せない気持ちと、
普通の人と一緒に幸せになりたい気持ちが混在していると思う。


茶沢さんが凄いのは、自分が普通ではないという境遇を持ちながら、
その武器を使わなかったことです。
自身の普通ではない境遇(家庭環境)を一切住田君に言わず、
普通の人間として住田君に接し、救いの手を差し伸べました。
あるいは、茶沢さんが自分の家庭環境を暴露していれば、
もっと早く住田君は心を開いたかもしれません。
でもその結果は恐らく、二人が結ばれていたとしても、
傷のなめ合いで終わっていたかもしれません。


普通の幸せが欲しいと願う住田君の想い。
それに応えるべく、本質は異常性を持っているのに、
住田君のために普通であろうと最後まで接した茶沢さん。


これは正直こうあって欲しい、
という妄想に近い個人的な設定というか感情ですが、
そう思いたくなる程、本当に二人の関係は素晴らしいものでした。


主演二人に注目してきましたが、ホームレス達も本当に良かったです。
注目したいのは彼らが「若者の未来のため」に動いてくれることです。
人生の終盤に来てしまった人が一からやり直すことはなかなか難しいものです。
それでも、自分の存在意義として、
若者を救う、未来を託すという目的を見出した事は胸に来ました。


元々漫画原作の昔の作品なので、もちろん原作の舞台は震災後ではありません。
園子温監督が震災後に脚本を大幅に書き直し、
被災地へ足を運んで撮影に踏み切ったそうです。


原作は未読なので比較はできないのですが、
原作の結末等を簡単に調べたところ、
個人的には正解だったように思います。
結末として納得のいくものになったし、
若者へのメッセージ性に富んだ作品から、
若者だけでなく老人から若者まで、日本人全般に響く作品になった気がします。


こういう狂気系というか、
崩壊や終焉を思わせる世界観をモチーフにした作品は、
最終的に何が言いたかったの?という感想を抱く時があるんですが、
ヒミズに関しては結末がとても綺麗に胸に沁み込んできました。
(テーマ性がなくてもいいっちゃいいので、
 そういう作品を否定する訳じゃないですが)


主演の二人の演技が好演や熱演というか最早狂演といった感じで圧巻の演技で、
特殊な世界観に完全に引き込まれました。
ヴェネツィア国際映画祭で、
最優秀新人賞を日本人初の同時受賞したそうですが、納得の受賞ですね。


特に二階堂ふみが、昔の宮崎あおいみたいな雰囲気で実に良いです。
まだ17歳であれだけの演技が出来るとか……。
一つの作品の演技で一気にファンになったのは初めてかも。
いや、ホント好きです。

プレイボーイにインタビューが載っていましたが、
二階堂ふみの演技は、「役に身体を貸している」という感覚らしいです。
何この既にベテランの域に達したコメントは。
役になりきるとか役と一体化する、とかいうレベルではない。
自分の身体に役が憑依するかのよう。
天才というのは軽々しく聞こえてしまいますが、
なんつーか考え方は普通の人と違うと思いました。


最後に、印象的だった台詞について。
「後は自分で頑張れ」という台詞がありました。
手を差し伸べてくれる人たちもいますが、
やはり最後に頑張るのは自分自身です。
助けてもらっても肝心の自分が何もしなければ、幸せな未来はない、
という事を深く感じました。


主演の染谷将太がヒット祈願イベントで言っていましたが、
今この時期に映画館のスクリーンで見ることに意味がある映画ですね。


ラストシーンの台詞は、自分から自分への応援。
とても辛くて、ともすれば諦めてしまいそうになる自分へ向けた、
必死に、がむしゃらに前を向く言葉。


諦めることは簡単。けれど、諦めなければいつか幸せが待っている。
幸せな未来を夢想できるからこそ、今を頑張ることが出来る。


住田君と茶沢さんの未来が幸せであることを願っています。