朝まで生テレビ


橋下VS反橋下派の討論でした。
長い番組だったので、所々記憶違いや解釈誤りがあるかもしれません。
興味ないかもしれませんが、つらつらと。

橋下徹大阪市長、「大阪維新の会」代表、前大阪府知事
東浩紀(批評家、早稲田大学教授)

山下芳生日本共産党参議院議員
池田知隆(元大阪市教育委員長、ジャーナリスト)
香山リカ精神科医立教大学教授)
薬師院仁志帝塚山学院大学教授、大阪市民)
柳本顕(自民党大阪市会議員)
吉富有治(ジャーナリスト)


率直な感想を言えば、橋下市長は本当に良く勉強していて、
その知識を持って改革を進めようとしていることが良く分かる内容でした。

橋下さんは性格や表現の仕方にある種のカリスマ性がある訳で、
元弁護士だけあって、とても弁が立ちます。
キャラクターだけを見て応援するのは危険ですが、
今回の討論で想像以上に凄い人だな、と肌で感じました。


大阪都構想って良く分かってなかったのですが、
今回の説明でかなり深いところまで練られていることが理解できました。


対して、アンチ橋下派の6人。
本当に討論しに来たのか疑わしいレベルで、対案もないまま延々と文句ばかり。
橋下さんが大阪都構想に変わる案はあるか、
と聞けば「それは話をすり替えている」と言わんばかり。
一体どうすりゃええねん……。


単に橋下さんが市長を辞任すれば満足なの?
一体何をしたくて批判しているのか不明にも程がある。


全体的な構図として、講師と生徒みたいに見えました。
批判する割には大阪都構想の根本を理解していないのが痛い。


特に香山さんは全体的に橋下さんの性格や主義を、
危険だとか不安という感情論でしか語っていない。
今あなたがいる場所は討論の場であって、お悩み相談所じゃないんですよ。


教育問題がテーマになった際に、君が代を起立して歌えば犯罪が減るか、
逆に犯罪が増えたらどうなるか、と言っていましたが、
もう呆れてモノも言えません。
(もちろん例えの話で出していると思いますが)
極端な例えで言い返せば、赤信号を守れば犯罪は減るか?
増えたらどうする?と言っているようなもの。
散々ルールを守るためであって、君が代自体にこだわっている訳ではない、
と丁寧に説明をしていたのに、何も伝わっていない。
直前に橋下さんの今の説明で理解が出来たと言っていたのにも関わらずです。


僕だったら会話することを諦めるレベルです。
どう言えば理解してもらえるのか、と疑問に思ってしまいました。
橋下さんも何度か苦笑してしまうことはありましたが、
懇切丁寧に誤解を解くよう説明していたと思います。


薬師院さんは見た人の9割以上が同じような感想を抱くかと思います。
チラシの文章の揚げ足取りに加えて、
橋下さんが「何が問題なのか」と質問しても、
「そんなこと分かりませんよ」と唖然とする回答。
失礼ながら、終始人間性を疑うレベルの発言しかしていませんでした。


また、教員の評価に関する議論では、
保護者や子供は先生によって学校を決める訳ではないから無意味、
とも取れる発言をしていました。
入学するまでの過程ではなく、大阪の学力低下がメインのはずなのに、
話のすり替えにも程がある。


さらに、例えば塾や予備校では有名な先生って結構いますよね。
あの先生に教わりたいからその学校を選ぶ。
公立の学校だってそういう取り組みをしたって別にいいと思うんですけどね。


あと、国家が変えてくれないと大阪は変わらないから、
大阪市では大人しくしよう、という主旨の発言もあった気がします。
未来を考えない他人任せの大人の思想は、何か哀れに感じました。


池田さんは元教育委員会に所属しておきながら、
君が代を起立して歌わないことは「大した問題ではない」との発言。
君が代が論点になるとややこしくなるんですが、
橋下さんはルールを守れと言っているだけなので、
この池田さんの回答は公務員である公立教員が、
ルールを守らなくても大した問題ではない、
と言っているように聞こえてしまう。


別に君が代云々は良いのですが、
過剰な反応をしているのはどちらかと言うと池田さんの方に感じましたね。
思想・信条の自由という言葉も軽々しく使用するため、実に鼻につきました。


根本的に公務員と一般企業の会社員は感覚がずれていますね。
現場を知らない人間の考えた大抵見当外れです。
成績が悪ければクビに近づくのは当たり前。
それを可哀想だと言っている感覚が分からない。
僕は高校は私立で、昨年末に高校時代の先生と飲みましたが、
やはり公立の先生とは考え方、取り組み方が違う言っていました。


勉強やルールや常識を教えて、旅立ってもらう。
その結果は学校の評判に繋がり、保護者へのアピールになる。
そうして毎年受験する子供たちがいる訳です。
受験する子供が減れば、私立の学校は崩れていきます。
当然教員の給料も減るでしょう。
だから私立の先生は頑張る。自分の仕事ぶりが直接家計にも響くから。
仕事なので、お金をもらっている訳で、
真面目にやらないなら辞めてもらうしかないでしょう。
社会の普通の考え方。何が問題なのかさっぱり分かりません。


また、司会者である田原さん。
この人は司会者として存在していませんでした。
人の話を事あるごとに遮り、中立の立場ではなく自分の意見を延々と語る。
意見を言いたいなら司会者として参加するべきではありませんね。
この番組の特色なのかもしれませんが、実に不快でした。



最終的に橋下さんが独裁者になるから危険だ、という内容に終始しました。
民主主義という仕組みを「みんなで決めよう」、
という意味で捉えるのは非常に危険。
それでは何も決まらない、何も変わらない。だから決める人が必要。
それなのに保身のためだけに、
今より悪くなったら怖いから変わらない方がいい。
そんな凝り固まった考えだから結局何も良くならない。
だから反対意見だけ言って、対案は何も出せない。


不毛な議論に感じました。


しかし東さんは懐かしかった。
第3者的な立場での参加でしたが、中立的に話を聞いて判断してもらえて、
非常に良い存在でした。


Web拍手レス
> 帰りは新幹線ですか???
帰りもバスです!値段が全然違いますからね……節約っ!


あともう1つ拍手ありましたが、ブログコメント教えて頂いてありがとうございます。
恥ずかしながら気付いてませんでした……。