バニラ A sweet partner(スーパーダッシュ文庫)

バニラ A sweet partner (スーパーダッシュ文庫)

神様、どうか、二人を逃がして──

スーパーダッシュ文庫自体久々に読んだ気がするんで当たり前ですけど、スーパーダッシュ文庫で久々のアタリ。舞台は、個人の拳銃所有が合法化された日本。
ということで、拳銃出まくりです。しかも使い手は女子高生。これだけで燃えるってもんです。


実際終盤の梔ナオの狙撃には、あまりの熱さに鳥肌が。
俺、こういうのめっちゃ好きやねん!


作者の銃器マニアっぷりも、物凄い百合っぷりも、主人公の女子高生二人が強すぎだとか、そんなもん全く気にならないくらい夢中で読破。


作中でもそんな空気がありましたが、二人を応援したくなるというか、全面肯定しちゃうような気分になりました。
境遇を鑑みてってのもありますが、なんというかもう、美しいと言いますか、絵になると言いますか。
あんまり、依存関係って好きじゃないんですけどね。今作の二人に関しては全然感じず。
ただ少しでも長く一緒にいたい──それだけを願っているから、じゃないかと。


あんまり作中では仰々しく書かれてないですが、二人のやったことは許されることじゃないんですけど。
それでも応援したくなる、この気持ちは一体──!?


結末も納得のいくもので、二人の幸せを願わずにはいられない。
そう思える、魅力的な主人公たちでした。



まあ、それはそうと、尾山が素敵すぎ。
部長クラスのサブキャラのはどこでもいい味出すなぁ。今回は局長っていうのも新しい。